読書する仕組みをつくる

子どもが自ら英語の本をどんどん読む仕組みを知りたくないですか?

前回ブログのとおり、
子ども自ら本を読む子は稀です。

確かにそういう生徒もいます。
昨年8月の夏休みには、月間読書量を100万語を超えました。
聞くと、朝起きて22時30分に寝るまで、
ご飯以外はずっと本を読んでいたようです^^
すごいですね。

でも普通はそこまでの時間はとれないと思います。
小学生のうちは月間50万語をコンスタントに読めるくらいが望ましいです。

私の月間語数の目安は以下のとおりです。
Grade 3 30,000語
Grade Pre2 70,000~100,000語
Grade 2 150,000語

さて、今回はあるご家庭で実践した読書する仕組みをご紹介します。
この生徒は当時英検3級レベルでした。
やり方はあくまでも一例ですが、
トライする価値はありそうです。

それでは、いただいたメールを
そのまま掲載いたします(許可いただきました)。

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カゴを2つ用意します。
一つは英語の本がたくさん入ったカゴ。もう一つは何も入っていないカゴです。
カゴから読みたい本を取り、読み終わったら空のカゴに移します。
この調子で英語の本がたくさん入っていたカゴを空にするのです。

かごに入れる本は、本人に選ばせました。
たとえ、子供が1ページに3語しかないようなものを選んでも 、拒否はしませんでした。
『自分で、自信を持って読めそうなものを選んだ⇒読んだ⇒空になった⇒語数が先月の自分よりも増えた』
を大事に、「いいよいいよ!どんどん入れて~‼」とバーゲンセール状態です。
「3万語お買い上げです~」という感じです。

それが軌道に乗って、カゴ作戦が苦にならなくなってきたら、
母(私)が、その中に1冊だけ読んでほしいレベルのものを入れました。
1冊なら許してくれます。

本のレベルを上げることについてですが、
最近は、本選びの時、新しい本にも挑戦してほしい時に、
あらすじや、導入を多少教えてみたりもして、食いついてきたものを勧めています。
(テレビの予告編ですよね。あらすじは、アマゾンのレビューで仕入れて。。)、

また日本語の伝記漫画を全巻置いておくことで、下地をつくっておき、
知っているなら読めると。無意識にハードルを下げる仕掛けをしました。
最近の伝記漫画は少女漫画並みにきれいなので、これは放っておいても勝手に読んでくれます。

効果が表れたのは、漫画購入から半年~1年くらいです。
子供が「WHO WASシリーズ(7000語程度)」を読んでくれるようになったのは、これが大きかったです。
ナイチンゲールが統計学に精通していたことも知っているし、その単語が出てきても、下地があるからびっくりしない。
やたら、エリザベス女王の生い立ちにくわしい。もう、これは親がかなわない。

すると、本気で私は感心します。マジです。
子供も自信がつくでしょう。自尊心も上がります。
その先は、楽です。

もう一つ。
子供が、読めるようになったのは、やはり、10万語達成がきっかけです。
10万語超えるきっかけとなったのは、
マジックツリーを、「じっくり読まなくていい」「わからないところを、どんどんとばして!」と、かなり明確に伝えたことだと思います。

テストは1問目から解くものだ、教科書は1ページ目からという、なんでも、初めから順番にやるのが正しいとか、
じっくり取り組んで、確実に自分のものにしてから次に進むべきだという考えが、学校教育を通して育っていたので、不真面目(分からないところを飛ばすようなこと)に読むことがで きませんでした。
どんどん飛ばして読んだところ、それまで何日も進まなかったのが、
マジックツリー#1を15分で読んでしまいました。
懐疑的な気持ちにもなりましたが、ぐっとこらえて、べた褒めしました。
そして、次々とマジックツリーを読むようになりました。
あの時は、たとえ1割しか分かっていなくても、現在は全て分かっています。

マジックツリーが世界史や地理、伝記、近現代史など、幅広く取り入れていたので、
子供の知識は飛躍的に伸びました。これも、WHO WASシリーズにつながっていると思います。

読書の時間ですが、寝る前は必ずと決めております。
歯磨 きと同様、習慣になっています。
歯磨きしたら読書祭りです。
「本読もうか」ではなく、「どの本をベッドに持ってく?」と声をかけています。

読書の副効果ですが、
grammarでその文章を理解するkeyとなる単語が大人でもあまり知らないものでも、
●●の本の××という場面に出てきた単語だと鮮明に覚えていて、意味が分かったりしております。

読書が、実際に役に立っているという実感があるからか、
忙しくてあまり読めていないと、少し声かけるだけで、再び読み始めます。
全く嫌がりません。
また、「忙しいのに、毎日grammarもやって偉いね~」と感心しますと、
子供は「 やめると忘れちゃうから。」といいます。
ニヤッとして頑張っている自分に満足しているようです。
学年を越えた英語学習を継続することは、かなりきついと思いますが、
今のところは読書のおかげかいろんなことがうまく回り、モチベーションを維持しております。

真正面から読書を勧めても、その気になるのは難しい思います。
その子に合う仕掛けを作り、
少しの成長を褒め、
絶対に他人や姉妹と比べず、過去の自分との勝負だと言い聞かせ、
子供に自信を持たせることが近道ではないでしょうか。

それには、丸尾先生のような専門家がはっきりと道筋を示してくださることが、絶対に必要でしたよ。
ネ ットを開けばいろんな情報が嫌でも目に入る時代です。
自分が子供にやっていることが間違いではないという自信は、親にも必要です。

先生の所に通ったきっかけがなければ、今の姿は絶対にありえません。
事あるごとに感謝しております。
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ありがたいお言葉です。
このご家族はお父さんの異動にともない、引越しされましたが、
最後は英検2級をとって、当スクールから免許皆伝!
ご卒業されました。

皆さんもいろんな仕組みをトライして
この夏、お子さまにはチカラをつけてほしいと思います。
夏休みは大きなチャンスです!

みんなの成長がとても楽しみです。

ケイ・イングリッシュスクール
kay